12日目


キルアに私の気持ちを伝えると、キルアは顔を真っ赤にして意味もなく口をぱくぱくした。


そんなキルアが可愛くて、くすりと笑うと、笑うなよとキルアに怒られてしまった。


「名前、あの、さ…。俺も、名前のことが好き、だ」


照れてるのか少し俯き気味にそう言ったキルアに、笑みが漏れる。


『うん、知ってる』


ちゅ、と再び深いキスをすると、控えめにキルアも舌を絡ませてくる。


キルアは、ちうちうと舌の先を吸われるのがいいのか、時折鼻にかかった甘い息が漏れた。


私は知っていながらあえて焦らしたりしてみる。


キルアの太股に片手をつき、もう片方の手はキルアの胸につく。


キルアはぎゅっ、と目を閉じながら私の首に腕を回していて、それがまた可愛い。


するっ、とキルアの太股についている手をキルアの息子をやわやわと揉むようにしてずらした。


「ちょっ、名前!!……んむっ!」


『キスに集中して』


慌てたように声を出したキルアの唇に再度口付け、勃起したそれをズボンの上から軽く上下に擦った。


『ねえ、外だから余計感じてる?』


声を出さないようにきつく唇を噛んでいるキルアの唇を離し、首筋に吸い付きながら意地悪く尋ねる。


「ちがっ……!」


否定の言葉を口にしたキルアに軽く笑う。


『じゃあ、ここで終わりね?』


そう言って愛撫を止めると、泣きそうな顔をしたキルアが私の顔を見つめる。


「…………や、だ…」


『ふふ、冗談よ。もうすぐ着くから続きは帰ってからね?』


恥ずかしいのを堪えるように言ったキルアに、私は優しく頭を撫でてやった。


††††††††††


家に着くなり、名前はスーツの上着を脱いで台所に水を飲みに行った。


俺は名前の後ろをちょこちょこと着いていく。


中途半端に止められたせいで勃ちっぱのちんこが痛い…。


『キルア、ベッドで待ってて』


もじもじしながら名前の後ろに立ってた俺に気付いたのか、名前が俺の額にキスをしてそう言った。


俺は名前の言葉に頷いて、寝室に向かう。


ベッドに座った俺が思い出すのは、名前に初めてちんこをしゃぶられた風呂でのこと。


さっきの電車の中での名前の色っぽい顔がその時の顔と被って、更に下半身が熱くなった。


気を紛らわせるためにゲームをしようとカセットを選ぶ。


名前の持ってるカセットは半分以上が所謂エロゲだから、余計に意識し始めた。


ブタくんの持ってたエロゲを思い出して、俺も今から名前とあんなことするんだ…と意識。


あ、ヤバイ。


更にパンパンに張ってきた。


††††††††††


スーツを脱いでラフな格好に着替えて寝室に入ると、キルアが緊張したようにベッドに腰掛けていた。


しかも、珍しく私の気配を感じてないみたいだ。


そんな姿がいつもの生意気なキルアからは想像出来なくて少し笑える。


クスクスと小さく笑った声が聞こえたのか、キルアが勢いよく振り返った。


『そんなに緊張しなくていいのに、ふふ。…怖いなら止めるけど、どうする?』


自分からその気にさせたのに酷い奴だと自分でも思う。


好きな子程虐めたいっていうか、キルアのいつものすました顔を崩してみたいっていうか…?


なんだかそんな不思議な感情が邪魔するの。


「名前がその気にさせたんだろ…。今更止めるとか言うなよっ…」


瞳を潤ませそう言ったキルアに私は微笑む。


うん、確かにキルアの言う通りだね。


私は確かにね、と返事をしてキルアの座るベッドにキルアと向かい合うようにして座る。


『キルア、こういうの初めて?』


「…うん」


初めてなら、主導権はやっぱり握りたいよね、男の子なんだし。


それに私自体こういう行為は知識はある(エロゲで培ったもの)が、実践経験はほんの数回だ。


私はキルアに好きにしていいよ、と言ってゆっくり仰向けに寝転がった。


††††††††††


キルアが躊躇いながらも私にキスをしてくる。


舌で口内を掻き回すキルアに応えるように、キルアの舌に自身の舌を絡ませた。


キスの最中にするすると下に降りてくる手にぴくりと反応する。


キルアはやわやわと胸の柔らかさを確かめるように揉んだ。


『んっ……。直で触って、キルア』


唇が離れると、そのもどかしい快感に堪えられず、私は自ら先を促す。


私の言葉に、キルアは服をめくり上げると慣れない手つきでブラのホックを外してブラを上に押し上げた。


「柔らけー……」


キルアは直で触れる胸の感触を楽しむようにふわふわと柔らかく揉む。


やがて満足したのか、片方の尖った先端を口に含みコロコロと転がし始めた。


もう片方はキルアの指が軽く先端を引っ掻いたり強弱をつけて揉みしだく。


ぴりぴりと電流の走るような感覚に、思わず甘い声が漏れた。


「ん、ここがいいの?」


『う、ん。あっ……、あんっ』


私の喘ぎ声を聞いたキルアは嬉しそうにして、更に愛撫を激しくさせた。


その快感と興奮に、じわりと下着が濡れる。


気持ち悪くて膝と膝を擦り合わせていると、キルアが触ってほしい?と尋ねてきた。


どうやらキルアもこういう知識は少なからずあるようだ。


私はこくりと素直に頷く。


キルアはそんな私を見て、ゆっくりと下着の上から触る。


「うわ、すっげーぐしょぐしょ…」


『キルア、触って?』


下着を足から抜き取ったキルアは、指を一本中に埋めてゆるゆると抜き差しをし始めた。


「あついし、キツイ…。何か、俺の指すっげー締め付けてくるんだけど」


『ん、興奮してるからね。あっ、そこ…っ…………いいっ…』


「ここ?」


『ああっ……い、いよっ…』


気持ちいい所を集中的に擦られて、喘ぎ声が抑えられなくなる。


キルアはいつの間にか指を増やして、私のいい所ばかりを触ったり、焦らしたりしてきた。



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